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【介護ニュース】介護施設に入居した年齢は「80代」が46.5%、入居を考えたきっかけは?


LIFULL seniorはこのほど、「介護施設入居に関する実態調査」の結果を明らかにした。同調査は、家族・親族の中で1年以内に介護施設入居者がいる者、または家族・親族の介護施設の情報収集や選定に関与した20~79歳2,308人を対象に、インターネットで実施した。

同調査では、介護施設を「有料老人ホーム」(介護付き有料老人ホーム/住宅型有料老人ホーム/健康型有料老人ホーム)、「高齢者向け住宅」(サービス付き高齢者向け住宅/高齢者向け賃貸住宅/シニア向け分譲マンション/軽費老人ホーム)、「介護保険施設」(特別養護老人ホーム/介護老人保健施設/介護療養型医療施設)と3カテゴリーに分類している。

入居した介護施設をカテゴリー別で見たところ、最も多いのが「有料老人ホーム」(49.9%)で、「介護保険施設」(30.4%)、「高齢者向け住宅」(10.2%)と続いた。施設別に見ると、「介護付き有料老人ホーム」が39.3%と一番多く、2位は「特別養護老人ホーム」(16.7%)だった。上位2つが全体の半数以上を占めている。

入居時の年齢について聞くと、「80代」(46.5%)が最も多く、続いて「90歳以上」(23.8%)、「70代」(21.8%)となった。80歳以上で入居する人が全体の約7割を占めている。

入居時の被介護者の介護認定は、段階別で見ると、「要介護1」(17.6%)が最も多かった。次いで「要介護2」(16.3%)、「要介護3」(14.7%)、「要介護4」(12.9%)、「要支援1」(11.4%)となっている。介護保険施設である、特別養護老人ホームへの入居要件を満たさない要支援1~要介護2までの合計は、54.5%と半数を占めていることがわかった。

入居時に、被介護者に認知症の症状があったか尋ねたところ、80.8%が「症状あり」と答えた。具体的な症状は、「物忘れ、記憶力の低下」が60.2%と最も多く、48.8%は「理解力、判断力の低下」と答えている。「被害妄想、物取られ妄想」や「徘徊、外出して戻れなくなる」という回答も10%以上‏見られた。

入居時に被介護者が医療行為を受けていたか聞くと、39.9%が「受けていた」と答えた。施設のカテゴリー別にみると高齢者向け住宅が最も多く、入居者の52.6%が医療行為を受けていた。医療行為の内容で最も多かったのが「インスリン注射」(8.9%)で、「とこずれ」(7.8%)、「喀たん吸引」(6.5%)となっている。

入居前に、介護者が行っていた介護内容で一番多かったのが「調理など食事の準備・提供」(49.0%)で、「買い物の補助、代行」(40.9%)、「移動の介助」(40.5%)が続いている。入居前に、介護者が介護をしていた頻度は、「ほぼ毎日」(41.4%)が最も多かった。中でも介護保険施設へ入居した人の介護者は51.5%と、半数以上がほぼ毎日介護をしていたことがわかった。

入居前に、介護で大変だったことを尋ねたところ、「体力や気力が持たないと思った」(27.3%)、「精神的な辛さやストレスを感じた」(25.6%)が1位・2位を占め、介護者は介護において体力的、精神的な負担が大きいことがわかった。3位には「介護費用などの経済的負担が大きかった」(25.1%)がランクインしている。

施設入居を考えるきっかけとなった出来事について聞くと、「自宅介護が困難だった」(13.9%)が最も多く、「認知症の症状が現れた」(10.6%)、「体力・身体機能が低下してきた」(8.9%)、「自分のことをできなくなった」(6.6%)など被介護者の状態の変化によるものが多かった。

施設への入居後に見られた被介護者の変化について尋ねると、「性格が穏やかになった」(20.6%)、「体や病気の症状が改善した」(17.9%)、「明るくなった」(17.6%)、「笑顔が見られるようになった」(17.1%)など、ポジティブな変化が上位を占めた。しかし、「認知症の症状が悪化した」(13.2%)、「体力が落ちて、動けなくなった」(11.1%)など、よくない傾向が出ているケースもあった。

被介護者の施設入居により、介護者に生まれた変化について尋ねたところ、50.5%が「介護疲れやストレスが解消した」と答えた。「体力や気力の不安が解消した」(25.0%)、「夜眠れるようになった」(22.6%)、「気持ちが前向きになった」(22.6%)などポジティブな変化が多く挙げられたが、「経済的な負担が重くなった」(19.5%)、「家族間の関係が悪くなった」(4.6%)などネガティブな回答もあった。

引用元:マイナビニュース
https://news.mynavi.jp/article/20201121-1511594/