国民健康保険団体連合会
公開日:令和3年(2021年)6月21日
簡単に
○国民健康保険法に基づき、保険者(市町村及び国保組合)が共同して、国保事業の目的を達成するために必要な事業を行うことを目的にして設立された公法人。
○国民健康保険団体連合会は各都道府県に1団体、計47団体設立されている。
詳しく
国民健康保険団体連合会(以下「国保連」という。)とは、国民健康保険の保険者である市区町村と国民健康保険組合が協力しながら国保事業の目的を達成するために設立された、国民健康保険法を根拠とする公法人です。
各都道府県に1団体、計47団体があります。
略称は『国保連合会』『国保連』です。
医療機関などから送られてくる診療報酬の審査支払や、保険者事務の効率化など幅広い業務を行っています。
介護給付費の審査支払も国保連の業務です。
また通所介護や訪問介護等、介護保険のサービス事業者は本来であれば利用者負担分を除く介護給付費を保険者である市区町村に請求しますが、大半の保険者が保険給付の支払いを国保連へ委託しているため、実際には国保連に対して請求を行っています。
業務内容は以下の通りです。
- 審査支払業務
- 事業振興
- 保健事業
- 広報宣伝
- 保険者レセプト点検事務支援
- 損害賠償求償事務
- 育成指導
- 協議会
- 保険財政安定化事業及び高額医療費共同事業
- 保険者貸付事業
- 保険者事務共同電算処理業務
- 妊婦・乳児健康診査委託料審査支払事業
- 介護保険事業
- 障害者自立支援給付費等支払事業
- 年金特別徴収経由機関業務
似たような業務を行う機関に『社会保険診療報酬支払基金』が存在します。
違いとして、国保連の根拠法は国民健康保険法であり、国保の被保険者に関するレセプトを審査し支払いをしますが、社会保険診療報酬支払基金の根拠法は健康保険法および社会保険診療報酬支払基金法であり、健康保険組合や協会けんぽなどの被保険者に関して医療機関から提出されたレセプトを審査し支払いをすることが挙げられます。
社会保険診療報酬支払基金は審査支払いを専門に行うのに対して、国保連合会は保険者の業務代行や被保険者への広報活動・保険事業などの機能も有しています。
参照:レセプト
※本稿は一般的な内容を記述しています。
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