前頭側頭型認知症

公開日：令和3年(2021年)4月1日

　簡単に

○認知症の類型の一つ。
○言語障害や判断力の低下を引き起こす。
○ほかの認知症に比べて若年層で発症することが多い。

　詳しく

前頭側頭型認知症とは認知症の一種です。
脳の前頭葉部分と側頭葉部分での神経細胞が減少したり、脳内で塊が発生し、脳が委縮することで本来の機能を失い発症します。
原因は分かっておらず、効果的な治療方法はありません。

前頭葉は脳の前方半分のことを指し、思考や判断、社会性を司ります。
また側頭葉は脳の側面で下半分に位置し記憶や言語、聴覚を処理します。
そのため前頭側頭型認知症を発症すると、自我の抑制がきかず社会性が喪失されたようなふるまいをすることもあります。
他にも言語障害や毎日同じ時間に同じ行動を頑なに取る、などといった症状が見られることもあります。

発症しても本人に自覚がなく、家族間での介護が難しいため認知症ケアに特化したデイサービスや老人ホームの利用などが推奨されます。

この認知症は他の認知症に比べて40代から60代といった比較的若年層で発症するのが特徴です。
また国外では家庭内遺伝がみられる例がありますが、日本国内ではほとんど観測されていません。

※本稿は一般的な内容を記述しています。

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