疥癬
公開日:令和3年(2021年)4月1日
簡単に
○『かいせん』と読む。
○ヒゼンダニが引き起こす皮膚の病気でかゆみを伴う。
○病院や老人ホーム等で集団発生を起こすこともある。
詳しく
疥癬はヒゼンダニが人の皮膚に寄生して、かゆみをひきおこす病気です。
ほとんどが通常疥癬と呼ばれるものですが、まれに角化型疥癬と呼ばれるものもあります。
疥癬は直接的に肌から肌、また衣類やリネン類を介して間接的にヒトからヒトへ感染します。
通常疥癬では寄生数が少ないため感染力はそれほど強くないですが、角化型疥癬では寄生数が多く、きわめて強い感染力を有します。
通常疥癬は、頭部以外の手首や手の関節・お腹や胸・わきの下・ひじの内側など柔らかい部分に発生する可能性があります。
強いかゆみを伴った赤いぶつぶつが主な症状となります。
ヒゼンダニの寄生数は1000匹以下と言われています。
角化型疥癬は免疫力が低下している人にヒゼンダニが感染することで発症します。
症状は皮膚が乾燥してカサカサしていたり、垢が溜まっているように見えるのが特徴で、全身に出る可能性があります。かゆみはある場合と全くない場合もあります。
ヒゼンダニの寄生数は100万~200万匹と言われ他人への感染力が高いため、個室隔離などが必要になります。
疥癬は命に関わる病気ではなく治療により治すことができます。
しかし病院や老人ホーム等では時に集団発生を起こすことがある感染症でもあります。
感染している状態でのホームへの入居は断られる場合も多いため確認が必要です。
※本稿は一般的な内容を記述しています。
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